ご挨拶
第9回日本MISt研究会(兼第5回北海道MISt研究会)会長
社会医療法人 製鉄記念室蘭病院 副院長・脊椎脊髄センター長
北海道大学客員准教授
小谷 善久
この度、平成30年3月18日(日)ロイトン札幌において第9回日本MISt研究会(兼第5回北海道MISt研究会)を担当させていただくこととなりました。本会初めての北海道開催であり、まだまだ寒い時期ではありますが、多くの発表とディスカッションで熱く盛り上げていただけますよう皆さまのご参加、演題応募を何卒よろしくお願い申し上げます。
今回の研究会では、特別講演としてOLIFとCBTの開発者であるProf Richard A. Hynes先生に、”Development and advance of OLIF25 and OLIF51”の題目でお話いただきます。講演では世界的なOLIF手技開発の経緯やご苦労、更に実際のビデオによる本家OLIFの手術手技を皆で勉強していきたいと思っております。さらに長谷川和宏先生に”高齢者脊柱変形の病態・治療-矯正固定術における生体力学的基本―“の演題で特別講演をお願いいたしました。世界をリードしつつある本邦MISt手技は脊柱変形の分野で革新的な低侵襲的変形矯正手技を確立しております。しかし、脊柱変形の手術治療において変形矯正の基本概念や生体力学的基本事項の理解がなければ適切な目標の達成は成されません。今回は特に若手の先生方にこの点について改めて勉強していただきたく、この特別講演をお願いいたしました。
シンポジウムとして二つを企画いたしました。シンポジウム1、“MIStの現在と未来”(演者指定)では各領域のMISt手技の現状とその未来像について第一線の先生方にご講演いただき、これからのMIStに何が必要で如何なる取り組みをしていくべきか、皆さんで討論してまいりたいと考えております。シンポジウム2、”MIStとCAOSの融合”(公募)では近年低侵襲脊椎手術では不可欠の技術となってきているComputer assisted orthopaedic surgery(CAOS)を如何に融合して安全・高精度かつ低侵襲に病変を解決していくか、様々な先生方の最新の取り組みを拝聴したいと思います。
ランチョンセミナーとして本邦VR、AR技術の外科手術への応用の第一人者でいらっしゃいます杉本真樹先生に“空間認識能力を強化するVR仮想現実、AR拡張現実、MR複合現実とホログラム手術支援”の題目でご講演いただきます。先進技術を応用した近未来の手術像を皆さんで勉強していきたいと思っております。
コメディカルコースは実際の現場のナースとMEの方々によるミニレクチャーに引き続き、シュミレーターとナビゲーションを使用した実際の手術手技を体験いただき、多職種で積極的に意見交換いただきたいと思っております。
3月の札幌は寒い時期ですが、味覚では海鮮をはじめとして最も素晴らしい時期です。前日の懇親会では北海道らしい食材を皆さんで存分に楽しんでいただきたいと思っておりますので、前日の懇親会、症例検討会(京王プラザホテル)にも参加申し込みいただき、北海道を堪能いただきたいと考えております。18日(日)の本会は全国からご参加の先生方の利便を考慮して、やや早めの開始、夕方の閉会を予定しております。
最後に演題応募の先生方にはできるだけ口演で発表いただくようプログラム編成に努力したいと考えておりますので、何卒多くのご参加と演題の応募をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。